個別コンサルを行っている受講生さんの「商品設計」そして「言語化」を進めています。
受講生さんとのコンサル後のやりとりの一部、コンサルを受けての感想をいただいているので掲載させていただきます。
今日のテーマは、
「言語化することが苦手だった私が、起業サポート出来るようになった理由」です。
あなたは、こんなお悩みを抱えていませんか?
- 物事を正しく捉えること
- 物事を順序立てて捉えること
- 論理的思考を諦めなかったこと
これらは全て、言語化を苦手とする人のお悩みです。
商品を作って置いておくだけで売れるものではありませんので、販売していくために”言語化”は絶対に必要な部分です。
言語化が出来ないままですと、売れるものも売れません。
収益をどんどんアップさせたいのであれば、言語化に目を背けてはいけません。
今回は、あなたの思うこと、考えることを上手く言語化して、クライアントさんに自分の伝えたいことがしっかりと伝わるコツを紹介したいと思います。
上手く伝われば、相手の理解度、共感を高めることができます。
今日はそのための秘訣をお伝えしていきますね。
言語化が苦手な理由とは?
- 伝えたいことがあるのに上手く言葉に出来ない
- 伝えようとすると、自分でも何を言ってるのか良く分からなくなる
- 相手に上手に伝わっている気がしない
このように上手く言語化していくことが出来ない原因は、いったい何だと思いますか?
それは、”物事を論理的に捉える”習慣がないからです。
物事を論理的に捉える習慣を簡単に言うと、主張と根拠をセットとして捉えてないということです。
主張というのは、
「私は猫よりも犬が好きです」
という”自分の考え”の部分です。
根拠は”理由”のようなもので、
「その理由は猫は気まぐれで、犬は従順だからです」
といったものが当てはまります。
第三者の話を聞く時、物事について分析する時、人に何かを伝える時など、いつもこの”主張”と”根拠”をセットにして考えるクセをつけるようにしてみてください。
私も言語化を最も不得意としていたので、起業する前は良く上司等に
「何を伝えないのか分からない」
と言われた経験があります。
当時は正直自分を棚にあげて
「何で分かってくれないの?」
と思っていましたが、”論理的思考”が足りていなかったからだと思います。
聞かれたことに対して、自分の考え(主張)とその理由(根拠)を話すのではなく、頭に思い浮かんでくる言葉をそのまま話してしまっていたからきっと伝わらなかったのだと思います。
商品設計中の受講生のコンサルをしている時の会話を例として挙げさせていただきます。
「あなたのサービスを受ける前の見込み客は、○○に悩んでいる(主張)があることが分かりました。
では、あなたのお客様は何で○○に悩んでいるまま(根拠)なのでしょうか?」
と聞いたところ、受講生からこのような返事が返ってきました。
「う~ん?何でなのでしょうか?あ!その悩みが続くと、□□になります!」
悩みが続いてしまっている理由、原因を聞いているのに、
受講生は、そのお悩みが続いたあとのことを答えています。
つまり、この会話ですと疑問に対して返ってきた答えが的を射てないということになります。
言語化出来ないと悩んでいる方の多くは、この受講生のように、本来聞かれたはずのこととは別のことを答えてしまう人が多い傾向にあります。
あなたに身に覚えがありませんか?
質問や疑問に対して、その目的や意図を汲み取り、正しい答えを出すことを意識出来ているでしょうか?
「全然、意識してなかった・・・」
「きっと私出来てないです・・・」
という方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫です。安心してください。
今出来ていなかったとしても、意識しておくだけで、徐々に出来るようになっていくものです。
言語化が苦手な人が論理的に物事を捉えられない原因とは?
言語化するのが苦手、物事を論理的に捉えられない、と感じる原因の1つに、
物事を正確に理解できていないことが挙げられます。
先程の受講生の会話の中で、私は、
「あなたの見込み客は、何で○○に悩んでいるままなのですか?」
と聞きました。
この質問は、受講生に見込み客の悩んでいる理由を明確に理解して欲しいと思っての質問でした。
それに対して、
「悩みをそのままにしておくと、□□になります」
という答えは、悩み続けた”未来”はどうなるか?という質問の答えになってしまいます。
質問の目的や意図を正しく汲み取っていないままに自問自答して答えを出しても、”売れる商品”を作ることはできません。
商品がなかなか出来ないだけではなく、販売に漕ぎ着けたとしても、なかなか売れないまま終わってしまいます。
良い商品を設計するためにも、正しく物事を捉えていく必要があります。
結果、そのサービスは売れない…という状況に陥ります。
私もはじめは言語化が上手く行かなかったので、気持ちは痛いほど分かります。
説明は出来る限り丁寧に、一生懸命伝えようという意思を持ってやっておりましたが、分かりづらかったのでしょう…。
最終的に買ってもらうというところまで辿り着けませんでした。
じゃあ、そういう状況にならないためにどうすれば良いのか?
そしてこれは、自分の意識を向け、訓練していけば、誰でも自然に出来るようになるものです。
私は、個別コンサルや課題の提出の際に受講生が物事を誤って捉えている時を見逃しません(笑)
少し意地悪のように聞こえるかもしれませんが、
「あ!ズレた回答してるな」
と思えば、その場で質問を繰り返して修正します。
「それは、悩みの原因が続いてしまったら・・・の話ですよね。
その”原因”そのものは何だと思いますか?」
すると、大抵の方は”ズレた回答になってしまっている”ことに気付いてくれます。
「あ・・・たしかに、そうですよね。
何でだろう?原因……。もしかして、○○が原因ですかね?」
と、きちんと答えを出せるようになります。
その”答え”が合ってるか合ってないかよりも、正しく質問の意図を理解してもらえているかを確認しています。
多くの人は、その答えもまだふわっとぼんやりしたものを提示してくるので、
「○○が原因、具体的にはどんな原因だと思いますか?」
と聞き返し、さらに深堀りしていくようにしています。
こういう質疑応答を繰り返して行くと、思いつきのバラバラな思考から、論理的な思考へと変わっていきます。
少し修正していくと、いずれ、自然と改善されていきます。
こういう質問の繰り返しは、受講生さんにとって、とっても大変なことだと思います。
でも、少々意地悪にも思えるこの質疑応答も、いずれ自分で答えが出せるようになるための訓練となり、結果的に良い未来を導けます。
最初のうちは、思うような回答、答えにならないものばかりになるのは仕方ないです。
時間をかけていけば、最終的に必ず答えを導き出せる方法です!
目的に対して、正しい意図で答えを出す、というのは当たり前のようでとても難しいことですが、自分で起業する人にとって絶対に必要な論理的思考です。
まとめ
言語化するのが苦手だった私が起業サポートできるようになった理由は、
- 物事を正しく捉えること
- 物事を順序立てて捉えること
- 論理的思考を諦めなかったこと
この3つがカギになっています。
そして、正しい答えを出すまでに時間がかかったとしても、質問に対しての答えを出し切ること、これが大切です。
私のコンサルでは、このように”言語化できるようになる論理的思考力”そして”その力を導くまでのコーチングスキル”も身に付けていきます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。